こんにちは!生活設計士のなっちです。
新NISAが始まり、投資信託の積立をスタートする人が増えています。
しかし、いざ始めようとすると多くの人が同じ壁にぶつかります。
米国のS&P500にするべきか、全世界株式のオルカンにするべきか。
それともお小遣い感覚で配当金がもらえる高配当株が良いのだろうか。
選択肢が多すぎて迷ってしまい、結局口座を開設しただけで止まってしまっている方も多いのではないでしょうか。
僕自身、新NISAの口座では迷うことなくeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)一本に絞り、毎月13万円を淡々と自動積立しています。
今回は、なぜ米国のS&P500や高配当株ではなくオルカン一本なのか、どうやって毎月13万円を捻出しているのか、そして暴落が起きても心が全く動かないリアルな投資哲学を包み隠さずお話しします。

S&P500ではなくオルカンを選ぶ覇権交代と分散の合理性
投資初心者の多くが過去のリターンが高いからという理由で米国のS&P500を選びがちです。
確かに、ここ数十年の米国経済の成長力は凄まじく、今この瞬間も世界最強の覇権国家です。
しかし、長期投資の前提となる20年後や30年後、50年後を考えたとき、米国が一生覇権国家であり続けられる保証はどこにもありません。
歴史を振り返れば、大英帝国やローマ帝国のように、どれほど繁栄した大国もいつかは衰退し、新たな国へ覇権が交代してきました。
もし将来、米国の成長が鈍化し、別の国や地域が台頭してきたらどうするのか。
次にどこの国が来るのか、その次の覇権国はどこになるのかなど、一介の会社員である僕たちに正確な予測ができるはずがありません。
オルカン(全世界株式)を選んでおけば、世界中の株式市場の時価総額に合わせて、自動で各国の投資比率をリバランスしてくれます。
米国が強いうちは米国の比率が高くなり、仮に将来インドや他の国が台頭してくれば、勝手にその国の比率を引き上げてくれます。
未来の勝者を自分で予想する必要がなく、世界の資本主義経済全体の成長に丸ごと乗っかることができる。
素人が資産形成を行う上で、これ以上に合理的で手離れの良い選択肢はありません。
高配当株の勉強に脳のメモリを割かない人生のタイパ
配当金が定期的に口座に振り込まれる高配当株投資も根強い人気があります。
お小遣いのように使える現金が入ってくるため、日々の生活を豊かに実感しやすいというメリットは確かにあるでしょう。
しかし、個別株や高配当株で安定した成果を出すためには、企業の財務諸表を読み解き、決算短信をチェックし、減配リスクを常に監視し続けなければなりません。
これは非常に高度な専門知識と膨大な勉強時間を必要とする作業です。
仕事や育児、家事で忙しい30代が、貴重な自由時間を削ってまで個別企業の調査に頭のメモリを奪われるのは、人生全体で見ると大きな損失だと僕は考えています。
オルカン一本であれば、一度積立設定を完了させた瞬間から、銘柄分析も決算チェックも一切不要になります。
投資にかける手間と時間を完全にゼロにし、浮いたエネルギーを家族との時間や本業、健康管理、自己投資に全振りすることができます。
さらに、配当金を受け取らずにファンド内で自動再投資されるため、税金の繰り延べ効果が働き、資産形成のスピードそのものも高配当株より早くなります。

出口戦略を考えることは人生の幸せを考えること
オルカンのようなインデックス投資に対してよく言われる批判が出口戦略(取り崩し)が難しいという点です。
配当金のように自動で現金が入ってこないため、自分で株を売却して現金化しなければならず、いつ売ればいいか分からなくなるという意見です。
しかし、どこに投資するか銘柄選びで悩むくらいなら、出口戦略について真剣に頭を使う方がはるかに価値があります。
なぜなら、出口戦略を考えることとは、自分は人生のいつ、何にお金を使い、どんな人生を歩みたいのかという人生そのものと向き合うことだからです。
死ぬ時に一番お金持ちになっていても意味がありません。
子どもが小さいうちに家族でどんな体験をしたいのか、40代でサイドFIREしてどんな働き方をしたいのか、老後をどう過ごしたいのか。
自分の人生の価値観や幸福の定義が定まっていない人が、どれだけお金を増やしても幸せになれるわけがありません。
オルカンで最速で資産を作りながら、得られた資産をどう人生の幸福に変換していくかを深く設計していく。
これこそが、僕たちが投資を行う本当の目的です。

共働きなら1人分の給料で暮らせる!月13万円を捻出する家計の構造
毎月13万円の積立投資と聞くと、特別な高収入世帯しかできないと感じるかもしれません。
しかし、我が家の家計設計は驚くほどシンプルです。
我が家は夫婦共働きで生活しています。
世の中を見渡せば、片働き(1人分の収入)だけで立派に生活を成り立たせているご家庭がたくさんあります。
ということは、共働き世帯であれば、論理的には1人分の給料がまるまる手元に残るはずなのです。
もちろん、共働きによって多少の支出が増えることはありますが、生活費を1人分の収入の範囲内に収める意識を持てば、もう1人分の給料の大半を貯蓄や投資へ回すことができます。
我が家では、病気や急なトラブルに備える生活防衛資金はすでに銀行口座にしっかりと確保してあります。
そのため、毎月の手取りから余った資金は、迷わず全額オルカンへ投入しています。
加えて、固定費の徹底的な見直しも完了しています。
- 通信費の削減: 大手キャリアを解約し、夫婦ともに格安SIMへ移行
- 不要な民間保険の全廃: 医療保険や生命保険、スマホ保険は一切加入せず、生活が破綻するリスク(火災保険、自動車保険)のみに絞る
- 賃貸一軒家の選択: 新築マイホームの巨額ローンを見送り、住居費をコントロール
日々の生活で無理な節約をして我慢するのではなく、固定費の仕組みを整えることで、毎月13万円の積立を自動で継続しています。

暴落でも心は完全に無風!長期平均リターンだけを見据えるマインド
投資を始めたばかりの人が一番不安になるのが、株価の暴落です。
円高が進んで評価額が目減りしたり、世界同時株安で数十万円の含み損が出たりすると、怖くなって積立を止めてしまう人が後を絶ちません。
しかし、僕はどれだけ相場が急落しても、心が全く動きません。
なぜなら、20年から30年という長期スパンで世界経済の平均リターン(年利5〜7%程度)を享受することが大前提だと理解しているからです。
株価が下がったからといって一喜一憂することもなければ、安く買えるチャンスだと浮足立つこともありません。
逆に、株価が急騰して資産が増えたからといって、気が大きくなることもありません。
日々の値動きはただのノイズであり、長期で見れば一本の右肩上がりの直線に収束していきます。
毎月の給料日に自動で引き落とされ、淡々とオルカンの口数を買い集めていくだけ。
日々の証券口座の画面を何度も開いて残高を確認する時間すら手放すことが、精神的に最も安定した投資スタイルです。

まとめ:投資の悩みをゼロにして自分の人生に集中しよう
今回の内容を整理します。
- 将来の覇権交代を予測できないからこそ、全世界に自動分散されるオルカンが最も合理的
- 個別株の分析に貴重な時間を割かず、オルカン一本で投資にかける時間をゼロにする
- 銘柄選びで悩むより、いつ何にお金を使って幸せになるかという出口戦略と向き合う
- 共働きなら1人分の給料で暮らし、生活防衛資金以外の余剰資金を淡々と積立に回す
- 長期の平均リターンを理解していれば、相場の暴落や日々の値動きに一喜一憂する必要はない
投資はお金を増やすゲームではなく、自分の人生を豊かにするための単なる道具です。
オルカンという最も手離れの良い仕組みを味方につけて、今目の前にある家族との時間や、自分自身の人生を全力で楽しんでいきましょう。

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