「そろそろ家買わないの?」
「結婚して子どもも生まれたんだから、やっぱり新築一戸建てでしょ!」
会社の同僚や友人との雑談で、こんな会話になったことはありませんか?
僕が働いているのは、地方にある工業地帯の一般企業です。
地元出身の同僚が多く、親から土地を引き継いだり、20代後半でハウスメーカーに頼んで新築一戸建てを建てたりするのが「ごく当たり前の文化」になっています。
実は僕も1歳の子どもがいるパパとして、一度はマイホームの購入を真剣に検討しました。
実際にハウスメーカーへ足を運び、ネットで物件を漁り、新築から中古まで幅広くリサーチしたんです。
ですが、最終的に我が家が出した結論は「今は買わない。賃貸の一軒家に住む」でした。
最初に誤解のないように伝えておきたいのですが、僕は「新築一軒家を買うこと」そのものを否定したいわけではありません。
本当に新築一軒家が欲しくて、それが自分や家族の人生を最高に豊かにするための選択であれば、新築を買うのは間違いなく素晴らしいお金の使い方です。
僕が問題だと思うのは、「本当に欲しいわけでもないのに、世間の普通や雰囲気に流されてなんとなく買ってしまうこと」です。
今回は「生活設計士」としての数値的な視点と、1歳児のパパとしてのリアルな体験談を交えながら、我が家がなぜ「賃貸一軒家」という選択肢を選んだのか、その合理的な理由についてお話しします。
ハウスメーカーの「今買わないと損ですよ」に焦ってはいけない理由
ハウスメーカーに相談へ行った際、営業担当の方から熱心にこう言われました。
「今、資材費の高騰が続いていて、家は今が一番安いですよ!」
「これからどんどん金利も上がるし、建築コストも上がるので、決断を先延ばしにすればするほど損をします!」
確かに、インフレや建築コスト上昇の局面において、この主張自体は一理あります。
事実、住宅価格が全体的に上がっているのは間違いありません。
しかし、「だからといって焦ってろくに検討もしず、数千万円のローン契約を進める」というのは全く別の話です。
人生で一番大きな買い物を「これから値上がりするから」という焦りだけで決めてしまうのは非常におかしな話です。
僕はしっかり自分たちのライフプランや価値観と照らし合わせ、計算した上で「今は買わない」という合理的な選択をしました。
なぜ新築マイホームを見送ったのか?3つの現実的理由
僕が新築マイホームの購入を見送った理由は、大きく分けて3つあります。
「一生住むかわからない街」で大きなリスクは取れない
僕自身、今住んでいる街は大学院を修了した後の就職先として選んだ土地であり、生まれ故郷ではありません。
街に特別な思い入れがあるわけではなく、正直なところ「10年以内にこの土地を離れる可能性」が十分にあります。
新築一戸建てを購入する最大の前提は、「その土地に一生住み続ける覚悟があるか」です。
途中で売却するという手もありますが、新築には大きな「資産的な罠」が存在します。
「新築プレミアム」による購入直後の資産価値下落
今の時代、資材費や人件費の高騰により、地方であっても新築一戸建てを建てようとすると4,500万円クラスになることが珍しくありません。
しかし、住宅市場には「新築プレミアム」と呼ばれる価格の上乗せがあります。
広告費やハウスメーカーの利益が乗っているため、新築住宅は鍵を受け取って一度でも人が住んだ瞬間(新築じゃなくなった瞬間)、資産価値が約20%〜30%下落すると言われています。
【数値検証:4,500万円の新築物件を購入した場合】
- 購入価格:4,500万円
- 住んだ瞬間の評価額:約3,150万円〜3,600万円
- 即時の資産損失:▲900万〜1,350万円の下落
つまり、買って住み始めた瞬間に900万円〜1,350万円もの含み損を抱えるようなものです。
一生ここに住む覚悟があればその価値下落も納得できますが、数年後に引っ越す可能性がある僕にとってはリスクが高すぎました。
子育て期における「家の傷・汚れ」の心理的ストレス
これから伸び伸び育っていく1歳の子どもがいます。
成長するにつれて、壁に落書きをされたり、固いおもちゃをぶつけて壁に穴が開いたり凹んだり、床や壁紙が傷だらけになるのは目に見えています。
もしこれが「4,500万円かけて建てた新築」だったらどうでしょうか?
- 子どもに家を汚させないために、行動を細かく制限して我慢させる
- せっかく買った新築がどんどんボロボロになっていくのを諦めて見る
どちらに転んでも心理的なストレスが大きすぎます。
「子どもに家を汚させないために我慢させる」のは本末転倒ですし、かといって新築がボロボロになっていくのを悲しい気持ちで眺めるのも違います。
賃貸であれば、もちろん原状回復のマナーは守る前提ですが、過度に神経質にならずに済みます。
「子どもに伸び伸び過ごしてほしい」という我が家の方針にとっても、賃貸の方が圧倒的にストレスフリーでした。
盲点になりがち!「賃貸一軒家」という最強の第3の選択肢
世の中の住宅選びって、なぜか「賃貸アパート」か「新築一戸建て」の2択になりがちではありませんか?
同僚に「今、賃貸の一軒家に住んでるんだよね」と話すと、「えっ、一軒家って借りられるの!?」と驚かれます。
実はかなり盲点になっているのが、この「賃貸一軒家」という選択肢です。
1歳児の子育てパパにとって「賃貸一軒家」が神選択である理由
現在、一軒家に借り換えて本当に良かったと感じています。
- 足音や泣き声のストレスがゼロ(上下左右の住人への配慮がいらない)
- アパートよりも格段に広い(子どもが走り回れる、荷物が増えても余裕)
- 住宅ローンという重圧・固定リスクがない(環境が変わればすぐに引越し可能)
確かに賃貸アパートより家賃はわずかに高いですが、子育て期のストレス軽減と柔軟性を考えれば、我が家にとって最高のコストパフォーマンスでした。
💡 なっちのワンポイントアドバイス
「子どもが大きくなるから家を建てなきゃ」と思っている方は、いきなり数千万円のローンを組む前に、まずは「賃貸一軒家」を探してみてください。子育てに必要な空間と静かさは、購入しなくても賃貸で手に入ります。
大切なのは「本当に自分たちに必要か」を考えること
繰り返しになりますが、新築一軒家を建てること自体が悪いわけではありません。
「自分たちの理想の家を建てて暮らすこと」が人生の大きな夢であり、幸せに直結しているのであれば、新築購入は素晴らしく価値のあるお金の使い方です。
しかし、「周りがみんな買っているから」「結婚して子どもができたら家を建てるのが普通だから」という理由で、自分たちの価値観を確かめないまま数千万円のローンを組んでしまうのは非常にもったいないと感じます。
住宅コストを無理のない範囲に抑えることができれば、浮いたお金で以下のような「本当に自分たちがしたいこと」に資金を回せます。
- 子どもの教育費(選択肢を増やすための自己投資)
- 家族での旅行や体験(子どもが小さい今しかできない思い出作り)
- パートナーとの美味しい食事(日頃の感謝を伝える大切な時間)
- 資産運用への投資(将来の自由を手に入れるための種銭)
今の時代、多様化が進み、「全員が同じ普通を目指す」こと自体のコストが非常に高くなっています。
だからこそ、周りに合わせるのではなく、自分たち家族にとって「何が必要で、何が必要ないのか」をしっかり見極めて選択することが、人生の自由度と幸福度を高める鍵になります。
我が家の今後の住宅戦略:「優良中古」を狙いつつ柔軟に生きる
では、僕自身は一生マイホームを買わないのかと言われると、決してそんなことはありません。
資産形成上で一番有利なのは「リセールバリューの高い中古物件」
金銭的な合理性だけで言えば、「状態の良い中古物件を安く買い、将来売却するときも価値が下がりにくい物件を選ぶ」のが最も資産形成に有利です。(都心などの高級マンションは手が届きません。。。)
そのため、我が家では現在も月に1回程度、ポータルサイトなどで優良な中古物件が売り出されていないかリサーチしています。
- 10年以内に引っ越しても、賃貸以上に損をしない価格帯か?
- 次に売るときに買い手・借り手がつきやすい立地か?
この基準を満たす「自分たちにぴったりの物件」が見つかれば購入も検討しますし、見つからなければ「賃貸一軒家」のまま柔軟に暮らせばいい。
焦って妥協した家を買う必要はどこにもありません。
まとめ:住宅選びで最も大切なのは「家族での対話」
同僚と話していると、「俺は家なんて欲しくなかったんだけど、妻が欲しがったから買わされたんだよね」という愚痴をよく耳にします。
ですが、これは厳しい言い方をすると「家族間での対話が足りていない証拠」です。
しっかりとお互いの人生観や価値観を話し合っていれば、たとえ購入という結論になったとしても「買わされた」という不満の言葉は出てこないはずです。
- 「早く買わないと損」という焦りや周りの目に流されない
- 新築だけにこだわらず、「中古」や「賃貸一軒家」も選択肢に入れる
- 住宅コストを最適化し、浮いたお金を「本当に家族がやりたいこと」や「資産運用」に回す
家は単なる「住む場所」であり、人生の自由を奪う鎖にしてはいけません。
しっかり家族と向き合い、自分たちが納得できる軸を持って選択していきましょう!
💡 自由な人生を手に入れるための「次の一歩」
住宅コストを最適化して浮いた資金は、ただ銀行に預けておくのではなく、資産運用で「お金に働いてもらう仕組み」を作ることが大切です。
我が家でも、住宅費の最適化で浮いた資金は毎月コツコツとインデックス投資に回し、将来の選択肢を増やしています。
資産形成の第一歩として、まずは手数料が安く使いやすい「SBI証券」や「楽天証券」で口座開設から始めてみるのがおすすめです。

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